年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	474	137	72	104	232	444	583	1374	1078	177

消化器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術	169	2.10	2.65	0.00	69.81
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	32	13.03	9.21	12.50	72.16
060130xx9900xx	食道、胃、十二指腸、他腸の炎症（その他良性疾患）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	32	8.69	7.74	3.13	72.00
060102xx99xxxx	穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし	31	9.45	7.70	0.00	62.77
10007xxxxxx1xx	２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）　手術・処置等２１あり	28	16.64	14.41	3.57	67.11

当院では総胆管結石、胆管炎に対する内視鏡治療を行っており14日程度の入院を要します。胆嚢炎に対して外科的治療が難しい場合、保存的な治療も行っています。消化器癌の診断、治療を行っております。感染性腸炎、大腸憩室炎・大腸憩室出血、虚血性腸炎などの腸疾患の治療も行っています。また糖尿病に対する教育入院・インスリン導入も行っています。

循環器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　手術・処置等１なし、１,２あり　手術・処置等２なし	98	4.21	4.36	1.02	71.36
050050xx9910xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等１１あり　手術・処置等２なし	95	3.18	3.06	0.00	67.19
050070xx01x0xx	頻脈性不整脈　経皮的カテーテル心筋焼灼術　手術・処置等２なし	48	7.56	4.79	0.00	67.98
050130xx9900xx	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	44	16.16	17.35	11.36	83.64
050030xx97000x	急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞　その他の手術あり　手術・処置等１なし、１あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	33	10.52	11.87	0.00	68.85

現在日本の死因第2位が心疾患といわれる中、当院は心臓救急医療に対し、24時間循環器専門医が対応し、救急患者様を断らない体制を整えております。循環器内科で最も多い症例は，虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)という心臓を養っている血管が動脈硬化などで細くなり，心臓に十分な血液を送れなくなり心筋が酸欠状態となる疾患です．常勤医師に日本心血管インターベンション治療学会認定指導医・専門医の認定を有する医師がいますので、虚血性心疾患に対してより専門性の高い治療を行える体制を整えております。また近年は不整脈治療についても力を入れており，特に頻脈性不整脈に対するカテーテルを用いたアブレーション(経カテーテル心筋焼灼術)手術の件数が多くなっております。冠動脈疾患のみならず循環器領域の幅広い疾患に対応しております。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等	59	39.17	25.32	38.98	80.78
160690xx02xxxx	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　経皮的椎体形成術	45	21.16	18.58	11.11	80.11
070343xx99x1xx	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎　手術なし　手術・処置等２１あり	37	2.00	2.68	0.00	72.05
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）　人工関節再置換術等	36	33.19	23.02	16.67	75.72
160690xx99xxxx	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　手術なし	33	27.79	19.34	27.27	81.79

高齢者の大腿骨近位部骨折に対しては全身精査の上人工骨頭置換術、観血的整復固定術等手術を行っています。ある程度当科でリハビリテーションを行った後は回復期病院等に転院する場合が多いです。胸椎・腰椎椎体骨折に関してはコルセットを作製し保存的治療を行ったり、最近では疼痛が強い症例では経皮的椎体形成術などの手術治療も増加してきています。膝関節症は主に高齢者の変形性膝関節症でありますが人工膝関節置換術を施行し約1ヶ月間リハビリテーションを行い退院としています。腰部脊柱管狭窄症患者さんではまず脊髄腔造影術を行い画像的に評価した上で手術を行うようにしています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040100xxxxx00x	喘息　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	78	5.47	6.24	0.00	2.26
100393xx99xxxx	その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害　手術なし	63	4.19	10.28	0.00	5.56
060380xxxxx00x	ウイルス性腸炎　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	61	4.30	5.53	0.00	5.10
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）　定義副傷病なし	60	5.72	5.83	3.33	1.22
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	29	7.34	13.14	0.00	1.00

呼吸器感染関連疾患と胃腸炎関連疾患で殆どを締めています。冬場はノロウイルス胃腸炎など消化器疾患が多く、5月から9月の始めまではRSウイルス感染症が多くみられました。感染患者総数は昨年度より増え新型コロナ感染症がみられる以前に戻りつつあるようです。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
060035xx99x6xx	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり	70	3.03	4.54	72.87
060150xx03xxxx	虫垂炎　虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等	34	6.32	5.40	36.59
060035xx99x7xx	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２７あり	32	3.00	4.72	60.50
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	31	5.77	4.74	70.87
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術	24	2.00	2.65	70.71

日本外科学会専門医制度施設として胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍に加え、虫垂炎、胆嚢炎、鼠径ヘルニアなどの良性疾患に対して患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡手術をしこうしております。術前に消化器内科医との合同カンファレンスを行い適切な治療を実施できる体制を整えています。鼠径ヘルニア手術は入院期間約7日間です。大腸癌に対しては外来化学療法とともに入院での化学療法も平均３日間で安全に行っています。大腸ポリープに対しては内視鏡による大腸ポリープ切除を行い入院期間は平均約2日間となっております。また、虫垂炎に対して保存的加療は平均約７日間となっております。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060x2990400	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 3、4又は5	48	16.40	19.21	18.75	71.23
010030xx03x0xx	未破裂脳動脈瘤　脳血管内手術　手術・処置等２なし	39	3.72	9.35	0.00	68.03
010060x2990410	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病１あり　発症前Rankin Scale 3、4又は5	23	19.35	20.39	21.74	78.00
010070xx02x0xx	脳血管障害　経皮的頸動脈ステント留置術　手術・処置等２なし	22	4.14	9.23	0.00	76.05
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	17	25.88	18.90	52.94	67.12

脳梗塞は脳の血管が詰まり閉塞してしまうことで脳の細胞がダメージを受けしまう疾患です。発症して間もない急性期（発症から２～３週間）は点滴治療、リハビリテーションなどが中心となります。発症から数時間（発症直後〜８時間）の超急性期には、カテーテルを用い閉塞血管を再開通させる治療と点滴療法（t-PA療法）にて詰まってしまった血栓（血液の塊）を溶かす治療を行っております。
急性期治療を終えた方で更なるリハビリテーションが必要な方には、当病院内に併設された回復期リハビリテーション病棟へスムーズに移って頂きリハビリテーションを継続頂いております。

呼吸器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	52	5.13	3.30	1.92	73.40
040110xxxxx0xx	間質性肺炎　手術・処置等２なし	22	23.05	18.42	9.09	75.41
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	16	25.00	20.57	31.25	75.06
040040xx9900xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	16	16.00	13.12	18.75	78.50
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	14	9.50	9.07	0.00	75.14

主な対象疾患は、肺癌を中心とした呼吸器悪性腫瘍、間質性肺炎などのびまん性肺疾患、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、気胸、肺炎・肺結核などの呼吸器感染症です。肺癌は放射線療法、化学療法を行っており、手術症例に関しては関連病院と連携し、スムーズな転院が可能です。慢性呼吸不全に対しては、呼吸リハビリ、在宅酸素療法の導入を行っております。当院は呼吸器内視鏡学会関連認定施設、日本呼吸器学会関連認定施設に認定されております。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	32	14.22	13.14	6.25	77.47
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等２なし	30	10.17	7.02	0.00	75.70
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり	30	4.37	2.50	0.00	70.43
11012xxx020x0x	上部尿路疾患　経尿道的尿路結石除去術　手術・処置等１なし　定義副傷病なし	21	6.00	5.56	0.00	60.48
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等	10	10.50	8.23	0.00	73.20

博慈会記念総合病院泌尿器科では、前立腺生検の患者さん、経尿道的手術(前立腺、膀胱腫瘍、尿路結石)の患者さん、尿路性器感染症（急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、精巣上体炎、など）の患者さんを中心に、入院加療を行っています。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼	59	2.14	2.71	0.00	76.58
020180xx97x0x0	糖尿病性増殖性網膜症　手術あり　手術・処置等２なし　片眼	11	4.64	6.59	0.00	65.00
020220xx97xxx0	緑内障　その他の手術あり　片眼	11	3.55	5.41	0.00	72.45
020240xx97xxx0	硝子体疾患　手術あり　片眼	11	4.09	5.36	0.00	59.09
020200xx9710xx	黄斑、後極変性　手術あり　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	-	-	6.14	-	-

眼科の入院患者は、硝子体手術の場合は全員、白内障手術の場合は希望があった患者のみです。また、ステロイドパルス療法入院も行っております。

腎臓内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110280xx9900xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	22	14.27	10.39	4.55	70.18
110280xx02x1xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　動脈形成術、吻合術　その他の動脈等　手術・処置等２１あり	-	-	34.08	-	-
110290xx99x0xx	急性腎不全　手術なし　手術・処置等２なし	-	-	14.23	-	-
110260xx99x0xx	ネフローゼ症候群　手術なし　手術・処置等２なし	-	-	20.43	-	-
110280xx02x00x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　動脈形成術、吻合術　その他の動脈等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	7.87	-	-

急性腎不全に対しては腎生検をはじめとした各種検査や、原疾患によってはステロイドなど免疫抑制薬による治療も施行しています。また、慢性腎臓病の患者さんについては透析用アクセスの作成から透析導入まで診療を行っております。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070010xx010xxx	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）　四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等　手術・処置等１なし	12	5.67	5.49	0.00	48.92
080010xxxx0xxx	膿皮症　手術・処置等１なし	-	-	13.07	-	-
100100xx97x1xx	糖尿病足病変　手術あり　手術・処置等２あり	-	-	48.20	-	-
070010xx970xxx	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）　その他の手術あり　手術・処置等１なし	-	-	4.66	-	-
020230xx97x0xx	眼瞼下垂　手術あり　手術・処置等２なし	-	-	2.94	-	-

こちらの表は2021年度に当院の形成外科に入院された患者さんの、ＤＰＣ料別件数上位5件です。
１位および4位は良性軟部腫瘍の切除目的の入院です。2位は膿皮症手術を行う目的の入院と糖尿病性足病変の治療目的の入院です。5位は眼瞼下垂手術およびガングリオン摘出手術目的の入院です。形成外科では外来にて可能な手術は外来手術をして行っており、外来では難しいものは入院にて行っております。その他顔面の骨折（鼻骨や眼窩底、頬骨の骨折等）・腫瘍・ケロイド、手、足（糖尿病の合併による潰瘍など）、皮膚悪性腫瘍、爪等に対する疾患の診療を行っております。診療科の詳しい内容は、当ホームページ、診療科案内「形成外科」をご覧ください。

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030390xx99xxxx	顔面神経障害　手術なし	12	8.92	9.01	0.00	57.75
030428xxxxxxxx	突発性難聴	10	7.90	8.75	0.00	63.60
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	-	-	9.22	-	-
030400xx99xxxx	前庭機能障害　手術なし	-	-	4.92	-	-
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術なし	-	-	5.71	-	-

当科では主に急性疾患（扁桃炎、突発性難聴、めまい、顔面神経麻痺など）の入院治療を行っています。炎症性疾患では点滴治療及び必要により膿瘍穿刺、切開等の処置を行います。突発性難聴やめまい、顔面神経麻痺による入院では点滴治療の他、原因精査や鑑別診断のため画像検査や聴覚検査、平衡機能検査等を行います。いずれも数日から1週間程度の入院期間ですが、糖尿病や高血圧症等の基礎疾患がある場合は内科的な管理が必要なため、入院期間が多少長くなることがあります。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	16	-	-	22	22		1	8
大腸癌	16	17	92	87	13	-	1	8
乳癌		-	-	-	-	-	1	8
肺癌	-	-	19	35	34	19	1	8
肝癌	-	-	12		-		1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	-	-
中等症	21	20.43	80.29
重症	-	-	-
超重症	-	-	-
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	161	23.27	75.03	26.63
その他	-	-	-	-

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術（膝）等	62	2.81	31.21	17.74	73.77
K142-4	経皮的椎体形成術	53	4.74	15.58	9.43	80.06
K0461	骨折観血的手術（大腿）等	45	4.44	30.38	31.11	78.62
K1422	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）後方又は後側方固定等	30	8.10	28.87	36.67	75.37
K0811	人工骨頭挿入術（股）等	23	7.70	36.74	39.13	83.74

骨折観血的手術および人工骨頭挿入術に関しては全身精査の上なるべく早期に安全に手術ができるよう心がけています。人工骨頭挿入術に関しては高齢者が多いこと、術前抗凝固剤等を内服していることが多いなどの理由より他の骨折に比べて平均術前日数が長い傾向にありました。人工関節置換術（膝）（股関節）や脊椎手術においては特に合併症がない患者様では手術前日入院、糖尿病等合併症がある場合は数日前に入院し血糖などをコントロールしてから手術を行うようにしています。術後はリハビリテーションを行いある程度自宅での生活ができるようになってから退院としています。骨折観血的手術に関しては受傷後なるべく早期に手術を行えるようにしています。いずれの手術においても術後入院が長期になる場合は回復期病院等と連携を取るようにしています。骨折観血的手術（大腿）、脊椎手術、人工骨頭挿入術においては転院率多かったです。

循環器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの）等	96	2.15	5.41	1.04	71.06
K5951	経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの）等	48	1.04	6.35	0.00	67.94
K616	四肢の血管拡張術等	37	1.54	4.16	0.00	77.62
K5482	経皮的冠動脈形成術（エキシマレーザー血管形成用カテーテルによる）等	30	3.60	4.93	3.33	70.70
K5463	経皮的冠動脈形成術（その他のもの）等	29	1.34	3.69	3.45	72.45

心臓救急医療に対し、24時間循環器専門医が対応し、救急患者様を断らない体制を目指しております。そのため、24時間心臓カテーテル治療が行える体制となっております。虚血性心疾患に対して血管内にカテーテルという細い管を挿入し，血管の内側から血管を広げる治療を行います．カテーテルによる治療は体への負担が少なく，入院期間が短いというメリットがあります．予定入院であれば1泊2日や2泊3日で退院することが可能です．また，下肢の血管についても動脈硬化などで細くなることで，下肢の血流障害が生じることがあり，虚血性心疾患と同様に血管内にカテーテルを挿入し，血管の内側から血管を広げる治療を行います。近年は不整脈治療についても力を入れており，特に頻脈性不整脈に対して不整脈専門医によるカテーテルを用いたアブレーション(経カテーテル心筋焼灼術)手術の件数が多くなっており、循環器領域の幅広い疾患に対応しております。

消化器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径２センチメートル未満等	169	0.30	1.42	0.59	69.73
K6871	内視鏡的乳頭切開術乳頭括約筋切開のみのもの等	22	7.32	13.59	9.09	71.09
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術等	14	1.00	8.00	0.00	76.79
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	14	3.93	15.07	14.29	85.50
K6872	内視鏡的乳頭切開術胆道砕石術を伴うもの等	11	6.64	14.55	0.00	69.82

内視鏡的治療においては大腸ポリープの切除を数多く行っております。切除後は術後出血のリスクから概ね1泊の入院をしていただいています。総胆管結石の内視鏡的治療を行っており、胆管がん膵癌の対症療法であるステント療法も行っています。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	36	3.28	5.03	55.69
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等	33	1.00	4.06	35.33
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径２センチメートル未満等	24	0.04	1.00	70.33
K6335	ヘルニア手術鼠径ヘルニア等	18	1.50	3.56	75.17
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	17	5.41	18.82	72.35

日本外科学会専門医制度施設として胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍に加え、虫垂炎、胆嚢炎、鼠径ヘルニアなどの良性疾患に対して患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡手術を施行しております。術前に消化器内科との合同カンファレンスを行い適切な治療を実施できる体制を整えています。大腸ポリープに対しては内視鏡治療も行っております。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K1783	脳血管内手術脳血管内ステントを用いるもの	29	0.97	6.66	3.45	72.07
K609-2	経皮的頸動脈ステント留置術	25	0.48	6.48	8.00	75.96
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	15	2.27	14.93	26.67	78.13
K1781	脳血管内手術１箇所等	14	0.36	2.57	0.00	62.43
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術その他のもの等	11	17.09	56.09	27.27	67.73

慢性硬膜下血腫の治療法として慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術という手術行います。局所麻酔下に頭蓋骨に小さな穴を開け頭蓋骨内に溜まってしまった血液を吸引し、生理食塩水で洗い流します。
当院では脳動脈瘤に対し、カテーテルによるコイリング術（血管内手術）と手術顕微鏡を用いたクリッピング術（開頭術）のどちらかを選択し施行しております。動脈瘤の形・大きさ等から最適な治療を提案し、患者様の希望を考慮し手術方法を選択しております。
慢性硬膜下血腫の治療法として慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術という手術行います。局所麻酔下に頭蓋骨に小さな穴を開け頭蓋骨内に溜まってしまった血液を吸引し、生理食塩水で洗い流します。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用のもの等	29	1.86	7.34	0.00	75.76
K7811	経尿道的尿路結石除去術レーザーによるもの	21	1.57	3.43	0.00	60.48
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	15	2.47	4.80	13.33	77.07
K8411	経尿道的前立腺手術電解質溶液利用のもの等	11	3.27	7.45	0.00	74.00
K7981	膀胱結石、異物摘出術経尿道的手術	-	-	-	-	-

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの等	53	0.00	1.04	0.00	77.21
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術網膜付着組織を含むもの等	31	0.00	3.58	0.00	64.81
K281	増殖性硝子体網膜症手術	10	2.50	6.90	0.00	59.40
K2682	緑内障手術（流出路再建術）等	-	-	-	-	-
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術（その他）等	-	-	-	-	-

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹）等	13	0.85	2.62	0.00	46.69
K0062	皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径 3㎝以上 6㎝未満）等	-	-	-	-	-
K0701	ガングリオン摘出術（指・手）等	-	-	-	-	-
K013-21	全層植皮術（25ｃ㎡未満）等	-	-	-	-	-
K0063	皮膚腫瘍摘出術（露出部以外）（長径 6㎝以上12㎝未満）等	-	-	-	-	-

こちらの表は2021 年度に当院の形成外科に入院された患者さんの、件数の多い手術の上位5位です。規定により1入院期間に左右を含め複数の手術を行った場合でも1件とカウントします。また、交通事故による自賠責保険や労災等を利用した場合は対象外となります。
1位は軟部腫瘍摘出術で、入院日数は平均7-8日程度です。2位は皮膚移植手術、3位は皮弁手術でこれらは何らかの組織欠損に対する再建目的の手術です。事前にデブリードマン手術などが行われ二期的再建となることが多く術前日数が長くなっています。4位はガングリオン摘出手術目的の入院です。5位は皮膚あるいは皮下腫瘍の切除術で部位は多岐に渡ります。入院期間は3日程度で腫瘍の大きさが大きい場合や入院期間が長い傾向です。
その他皮膚潰瘍の手術、瘢痕拘縮形成手術、骨内異物（挿入物を含む）除去術、四肢切断術、眼窩骨折観血的手術、頬骨骨折観血的整復術、眼瞼下垂症手術などの手術を入院にて行っております。鼻骨骨折に対する鼻骨骨折整復固定術は当科では全身麻酔にて行うことが多く通常は1泊入院で行っております。

腎臓内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K6121ｲ	末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純なもの）等	15	11.73	18.27	0.00	71.27
K607-3	上腕動脈表在化法	-	-	-	-	-
K5482	経皮的冠動脈形成術（エキシマレーザー血管形成用カテーテルによる）	-	-	-	-	-
K0461	骨折観血的手術（大腿）	-	-	-	-	-
K616-41	経皮的シャント拡張術（初回）	-	-	-	-	-

慢性腎臓病の患者さんに対する内シャント造設術がメインですが、動脈表在化や長期留置カテーテル挿入術なども施行しております。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	10	0.21
180010	敗血症	同一	-	-
180010	敗血症	異なる	21	0.45
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	-	-
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

令和３年度 博慈会記念総合病院 病院指標

令和３年度博慈会記念総合病院病院指標