• 個人情報開示規程
  • 匿名加工情報の作成及び第三者提供について
1. 基本方針(目的)
本人の求めに応じて保有個人データを開示しなければならない。(個人情報保護法第33条)
医師はインフォームド・コンセントの理念において診療情報を提供や開示することにより、患者が診療の内容を十分に理解し、医療従事者と患者とも信頼関係を保ち、診療情報(個人情報)の共有化により、質の高い医療を提供することを目的とする。

2. 適用範囲(用語)
(1) 個人情報
診療の過程で、患者の身体状況、病状、治療等について、医師またはその指揮・監督下にある医療従事者が知り得た情報。
(2) 診療録(カルテ)
医師法24条所定の文書。
(3) 診療録等
診療録、手術記録、麻酔記録、各種検査記録、看護記録、その他診療の過程で患者の身体状況、病状等について作成・記録された書面、画像等の一切。
(4) 要約書(サマリ)
診療記録等の主要な内容を簡略にまとめたもの。
(5) 個人情報等の開示
患者など特定の者に対して、診療録の閲覧、写しの交付、要約書の交付、口頭による説明。

3. 個人情報提供の原則
(1) 医師は患者に対して懇切に診療情報を説明、提供するよう努める。
(2) 診療情報は診療録等の閲覧、写しの交付、要約書の交付、口頭による説明等、具体的状況に即した適切な方法により提供する。

4. 個人情報提供の範囲
情報提供の範囲は、医師法(昭和22年法律第201号)その他関係法令に基づき保存されている診療記録等で、診療を目的として作成・取得した記録とする。

5. 個人情報の開示を求める者(申請者)
本人の求めに応じて保有個人データを開示しなければならない(個人情報保護法第33条)。
開示を求めることができる者は原則として本人とし、そのほか次の通りとする。
(1) 患者が成人で判断能力がある場合は、患者本人。
(2) 患者が未成年で申し出た場合は親権者の同意を得る。
(3) 患者本人から代理権を与えられた親族(6親等以内)
(4) 患者が成人で判断能力に疑義がある場合は、患者の世話をしている親族、又はこれに準ずる縁故者。

6. 個人情報の開示を拒否する場合
(1) 開示が患者本人の心身の状況を損なう恐れがあるとき。
(2) 開示が第3者に利害を及ぼす恐れがあるとき。
(3) 前項5の(4)の本人のみの申し出。
(4) 個人情報の提供、開示を不適切とする相応な事由がある場合。

7. 保有個人データの訂正等の手続
(1) 本人の求めに応じて訂正等を行わなければならない。(個人情報保護法第34条)
申し出があった場合は、規定の用紙に記載、実施、費用等の申し出者に説明し了承を得る。

8. 個人データの利用停止等手続
(1) 本人の求めに応じて利用停止を行わなければならない。(個人情報保護法第35条)
申し出があつた場合は、規定の用紙に記載、実施、費用等申し出者に説明し了承を得る。

9. 委員会の設置・開催
(1) 情報の開示、情報の提供が適切に行われるよう、診療録管理委員会(個人情報開示委員会)を設置する。
(2) 委員会の構成は、診療録管理委員会(個人情報開示委員会)の各委員、及び主治医とする。
(3) 開催は個人情報の開示を求める申請により、診療録管理員会(個人情報開示委員会)を2ケ月に1回及び必要であれば臨時にも開催する。
(4) 委員会は開示申請に関して、前項5及び6をふまえ検討し決定する。

10. 個人情報開示手数料(税別)
(1)開示手数料                     5,000円
(2)診療記録等 コピー代(1枚)(白黒 サイズは問わず)   40円
   診療記録等 コピー代(1枚)(色付 サイズは問わず)   100円
(3)X線等コピー代(フィルム)(1枚)(外部委託) 枚数による実費
   X線等コピー代(CD-R)(1枚)             3,000円
   手術中動画コピー代(DVD-R BD-R)1枚        3,000円
(4) その他上記以外のもの                実費

附則
1、この規程は平成26年 4月 1日から施行する。
2、平成28年 4月 1日 改正
3、平成29年 4月 1日 改正
4、令和 元年10月 1日 改正
5、令和 6年 4月 1日 改正
作成及び第三者に提供する匿名加工情報について
当院では、診療情報、DPC 調査データ、並びに電子レセプトデータ等を匿名加工した上で第三者提供し、医療の質向上に関する学術研究、公衆衛生の向上、および病院経営の改善に役立てる取り組みを行っています。提供に際しては、それらの情報に適切な加工を行い、匿名加工情報として第三者へ提供しております。

作成及び提供する匿名加工情報に含まれる情報の項目
– カルテ(診療録)、各部門システム等に含まれる病名、処方、検査値データ等の診療情報
– DPC 調査データ(傷病名、医薬品情報を含む)
– 電子レセプト(医科及びDPC)

第三者提供するこれらのデータより、本人特定につながる可能性のある以下の情報については、以下のように加工されています。
1)氏名、住所、電話番号等の特定の個人を識別することができる記述等の全部又は⼀部を削除又は置換(ただし、地域傾向や受診年齢層等を分析する必要があるため、郵便番号、生年月日、性別は提供情報として含まれます)
2)健康保険証の記号・番号等の個人識別符号の全部を削除又は置換
3)院内のカルテ(診療録)番号等の個人情報と他の情報とを連結する符号の置換
4)上記のほか、必要に応じた適切な加工措置

匿名加工情報の提供方法
匿名加工情報については、暗号化等により保護された状態で、当院からのデータ提供先が管理運営するサーバーへアップロード、又は、外部記録媒体を郵送する方法で提供します。

匿名加工情報の安全管理
作成した匿名加工情報は、第三者提供後速やかに削除し、当院で匿名加工情報を保管あるいは利用しません。

匿名加工情報に関する当院問い合わせ窓口
匿名加工情報の作成及び第三者提供等についてのお問合せは、下記までご連絡下さい。

博慈会 病歴管理室 TEL:03-3899-1311(内線1355)